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須玖永田A遺跡

須玖永田A遺跡

所在地:福岡県春日市日の出町

 春日丘陵北側の低地、須玖岡本遺跡の約600mに位置します。
 弥生時代後期を中心とする青銅器工房跡です。鏡や銅矛の鋳型をはじめ、銅矛、銅鋤先の中子や銅滓などの青銅器鋳造関連遺物が出土しています。
 これらは掘立柱建物跡の柱穴や溝から発見されています。建物群の中で1×3間の15号掘立柱建物跡は周囲に幅約1m、深さ約0.15mの湿気抜きと推測される小溝が巡ることから「鋳造工房跡」と断定できる貴重な遺構です。
 なお、九州における鏡鋳型の出土例は、福岡市飯倉D遺跡・井尻B遺跡、春日市須玖永田A遺跡・須玖岡本遺跡坂本地区・須玖坂本B遺跡・野藤遺跡、筑前町ヒルハタ遺跡、久留米市田主丸寺徳遺跡などがあり、奴国とその周辺地域を中心に製作が行われていたことがうかがえます。

須玖永田A遺跡